東京2020の開会式入場行進曲として流れた「ドラゴンクエスト序曲
:ロトのテーマ」に心を揺さぶられた方も多いのではないでしょうか。
ゲーマーではない人でも聞き覚えのある壮大な曲調です。
ドラクエの挿入曲を30年間、500曲近くも手掛けた
「すぎやまこういち」さんが亡くなりました。忘れられない言葉があり
ます。第一回ドラクエ・オーケストラコンサート開催にあたって、指揮
棒を振る彼は「言葉を聞いて欲しいのではない、オーケストラの音楽を
聴いてほしいのだ」と力を込めて言っていました。
この言葉の真意は、聴衆への「新たな価値の提案」を目指したのでは
ないでしょうか。彼は、「亜麻色の髪の乙女」や「花の首飾り」などの
グループサウンズやG1のファンファーレを作曲しています。
どれもこれも、心に新しい窓を開いてくれているような感覚になった
ことを覚えています。音楽をどのように楽しむのか、日常の中に位置づ
けるのか、音楽と暮らしの未来をどのように創造するのか、という大き
なテーマを追い続け、私たちに提案してくれていたように感じます。
「価値の提案」は次第に、多くのファンにより「価値の提供」へと
変わっていったのでしょう。提案から提供に変わるには、「選ばれ続
ける」ことへの確信がないとできないものです。「提案」には謙虚さが
あります。「提供」は「提案」することを期待され続けた「選ばれし者」
にのみ許されることです。ドラクエ的に言うと・・・・。
彼はそれが許され、かつ市場に絶対的なニーズを自ら創り続けた、
ということになります。偉大な作曲家であり、CS創造者です。
東京2020の入場行進ではゲーム音楽が何曲か流され、選手たちの楽しそ
うな躍動感が画面越しに伝わってきました。彼が提案してきた「ゲーム
音楽」は、世界の共通言語という「価値」を生み出しました。ゲームと
同じように壮大なスケールです。
この素晴らしく、愛すべき「価値」を享受している私たちとしては、
簡単に「当社は~においてお客様に~の価値を提供します」という企業
メッセージを受け取りづらいものがあります。いいえ、「図々しいな」
と思ってしまうかもしれません。
「提案」と「提供」を使い分けるとしたら、「提供」には「提案」を
繰り替えしてきた情報データがあり、その結果、真摯に「提供」に及ん
だというストーリーが必要です。
「価値の提供」を選択する企業は、未来に向けた「製品を含むサービ
スとお客様の生活とビジネスの発展に貢献する」という強い信念が必要
ですね。
2021年7月、第一生命がこの大きな選択を行い、社員の給与制度改革
(営業社員の固定給額拡大による成果給の縮小、離職率低減化)、
「デジホ」(デジタル完結保険)のリリース(4月には第一弾がスター
トしています)を断行しました。
保険会社として「選ばれし者」になるための選択です。メディア発表
では、「金融商品の販売から価値の提供への変革」と示されたようです。
十分に検討、分析を行い、お客様目線で「価値」の本質を理解できる
社員の育成、ヒューマンリソースの開発に期待したいものです。
お客様との「かかわり方」も大きく変わっていきます。10月18日
(月)16:00から30分間、コールセンター改革セミナーを開催いたし
ます。30分ですので、カリキュラムはタイトルそのままです。遅めの
コーヒーブレークにオンラインセミナーを。
今回のテーマは「コールセンターという仕組みを新活用、ボイスポッド
とは異なるヒューマンリソースの活用について」という長いテーマの
お話を30分でポイント解説いたします。
営業部門、製品開発部門のみなさまにご参加をお勧めいたします。
ご興味のある方は、下記のURLからお申し込みください。
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◆◇◆ 石川塾Zoom 11月5日(金)18:00~ ◆◇◆
今回のテーマは、【 現場でそっと見つけるCSの花 】
ありがとう」はお客様から頂く「うれしい言葉」です。ですが、
お客様から教えてもらわないと「CSの花」を見つけることが
できてないのでは?!
当たり前の行動と「当たり前以上」の行動の違いに気づく
アンテナをCS推進者としてもっていますか?という問いかけです。
気づくことから、CSの花は広がります。
「アンテナ力」をみなさんで確認する30分です。
ぜひ、ご参加ください。
お申し込みは https://www.cs-kentei.net/ishikawa.html
■□■ 第37回 CSマネジメントセミナー ■□■
12月10日(金) 15:00~16:00
今回のテーマは:
言われ尽くした「価値の提供」を本物にする時がやって来た!
CS推進担当者は「主役はお客様である」を提言しよう!
<カリキュラム>
1.「価値を提供する」の本質
2. 価値の提供をブランドストーリーで考える
3. コロナで見失った「顧客価値」を再現する
4. 「主役」を再認識する「ウーダループ」「ナラティブ」とは
5. こんな発言がCS担当者を輝かせる
※活用する事例(予定)
・生命保険企業
・家電メーカー
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