若手社員の意識を変える!調理白衣に大きな刺繍ネーム

若手社員の意識を変える!調理白衣に大きな刺繍ネーム

制服に名札を付けるのは当たり前ですが、寿司屋の調理白衣に赤い糸でしっかりとフルネームで名前刺繍が施されているのを見るのは初めてかも・・・・と。少しびっくり。それほどまでに、大きな文字の刺繍でした。

東京世田谷、小田急線沿いにある某寿司店。寿司店の他に数店舗を運用している会社です。超人気店ということで覗いてみました。とにかく驚くことばかり。修行中の超若手社員さんが、自分の仕事に責任をもって働いていました。「責任をもっている」というのが、表情や仕草から伝わってきます。

質問をしても、商品知識がしっかりと頭に入っています。日替わりのネタの話になると、カウンターの板さんに質問する若手が多いものですが、あたかも「自分は心得ています!」と言わんばかりに、商品案内をしてくれます。

動作はキビキビ、身だしなみは申し分なし。言葉遣いも懸命に敬語遣い。愛想のよい言葉もポツポツと出てきます。そして、そのキビキビは板さんも同じ。あいさつの語先後礼もバッチリ。

この人たちのやる気はどこから湧き上がるのだろう。きっと、あの大きな名前の刺繍がエネルギー源にちがいありません。修行中であっても、社員としてプライドをもって自分の仕事に徹することができるように、名前があるのでしょう。若手は長続きしないと考えていると、コストがかかる調理白衣を用意はしないでしょうから、採用した若手を社員として育てる、という信念があるのだと感じました。

今や寿司職人には修業は要らない、と言われるような時代です。短期間の養成塾があります。ですが、そこでは、組織人としての行動や職場内の協働というようなことはなかなか経験できないでしょう。若手が生きいきと働くということは、お客様の満足も高まるということです。気持ちいいですよね。従業員教育が行き届いており、チーム、組織をあげてお客様に貢献しようとする会社というのは。もちろん、残業は規定時間内。

この寿司屋を運用する会社は、社員と会社の関係、そしてお客様との関係を「今の時代ならでは」の感性で動かしているといえるでしょう。修行時代も大切な若手の人生の時間であることを理解しています。そのことが若手のモチベーションを高めています。

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