インバウンドで崩壊する日本のサービス

 見ていられない!思わず絶叫したくなるような光景を目にしました。札幌の某ホテルでのできごと。札幌で一番新しいと言われているビジネスホテルです。

 深夜、お決まりの大浴場なるものに、「疲れをとるぞぉ!」と勇んで行ったところ、「危ない!」あわや大すってんころりん。

 大浴場の岩盤系タイルがヌルヌルで転びそうになってしまいました。インバウンドの旅行者が大半?を占めるホテルですが、深夜ともなると出張の女性客ばかりの時間帯。

 女性陣の動きを見ていると、滑らないように足元に注意しながら歩いています。
さらには、大浴場の出入り口付近のもっとも足元が「ヌルヌル」している部分をお掃除しているではなりませんか?!(簡単にではありますが)

 そりゃそうだよね。気持ち悪いものね、と言いたくなります。結局、足元だけではなく、お風呂場で使う椅子の周りも超ヌルヌルで気持ち悪く、使う気にはなれませんでした。
 (このホテルのすぐ近くのホテルも大浴場の管理は不愉快なものでした)

 そのことをチェックアウト時にフロントに「クレーム」ではなく、意見として出したのですが、そこでの対応にも驚くべきことが!もちろん、フロントの女性は「さようですか、申し訳ございません」と。

 管理しているのか?という質問には「1時間に一回、見回りに行っております」との回答。「どこを見回っているのか?」という質問には回答なし、無言。

 さらに、その「意見」の最中、フロント女性の後ろを責任者らしき男性が通るが、当方の不穏な目線にはお構いなし。

 当方の不愉快さなど、感じることも、何もない様子。これじゃ、ダメですよ!!と思わず、言いたくなりましたが、責任者のアンテナが低いのであれば、やっぱりそのホテルのサービスは改善されることもないのですよ。

 責任者はお忙しいのでしょうね。インバウンド対応で。なにせ、それで数字を挙げているのですから。

 このままでは、インバウンドの数字におぼれて、日本のサービスは崩壊してしまうのではないでしょうか。

 いや、すでに崩壊しているのかもしれません。そのホテルの顧客価値は既に国内客にとっては新しいホテルというわずかな機能的な価値を残しただけで、意味的な価値はまったくなくなってしまっています。

 怪我をせずになんとか家に帰れてよかったです。目の前の数字に隠されたリスクを理解できるサービスフロント従事者や管理者を育成することは日本経済にとって急務ではないでしょうか。

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