いきなりですが、今日は少し難しそうなお話からスタートです。
経済財政運営と改革の基本方針（骨太の方針）と「新しい資本主義」
の実行計画が閣議決定されたそうです。新しい資本主義とは何がどう
違うのかはわかりませんが、「新」なのでしょう。「骨太」もよく
意味がわかりませんが・・・・。このあたりから国民目線との
ギャップがあるようにも感じます。
黒田日銀総裁の「家計の値上げ許容度が高まっている」発言も
驚きましたね。どうやら一般企業としては、政府や政府関係者が
発信するメッセージを「国民目線」で受けとめるルールを持って
いる必要がありそうです。
たとえば、新しい資本主義の実行計画では、「個人の金融資産を
貯蓄から投資に促すための『資産所得倍増プラン』を年末までに
策定する方針を明記する」とのこと。「投資」をしないと企業活動が
活性化しないので、賃金が上がらない、という考え方だそうです。
確かに企業活動が活性化することは必要です。
この動きが本格化すると、社員教育では「ステークホルダー」の
理解にはじまり「企業価値」「ブランド価値」「有形・無形の価値」
の教育を行う必要があります。それらを包括して教育できるのは
「CS理論」です。CSスペシャリスト検定のベーシックレベルに
あたります。
さらにそこから、「顧客価値」「価値共創」のプロセスと実現方法
を学び、実践することが「選ばれ続ける企業形成」につながります。
この部分はプロフェッショナルレベルで修得します。
個人が積極的に投資をするためには、企業の魅力＝「この会社は
顧客価値が高いから株価が上がるにちがいない」と個人投資家に
「顧客目線」で実感させることが肝になるということです。
そして「良い商品・サービスが安い」ではなく「良い商品・サー
ビスが適正価格」であることが社会の「あたりまえ」になることが
求められていきます。モノづくりもマーケティングも考え方を変える
必要に迫られることでしょう。
このような政策の変化の中で、「？島屋ネオバンク」がいよいよ
スタートしました。
？島屋グループは住信ＳＢＩネット銀行と提携して、フィナンシャル
サービスを百貨店の品揃えの1つとして提供するそうです。つまり、
ＳＢＩネット銀行に口座を開設するので、証券で投資もできる
「ネオバンクアプリ」とのこと。たとえば月額5000円をこの開設した
口座に預けておくと、12回分の支払いで13回分の購入料金の支払いが
できるという従来の「百貨店積み立て」のメリットをそのままにして、
さらにその積み立てを投資にも運用できる、ということです。
リリースコメントには「モノ・コト両面から、お客さまが豊かな
人生を過ごすためのサポートを行っております」というコメントが
添えられていました。
従来のメリットはそのままにして、投資と連携したサービス提供は、
百貨店ならではの考え方でしょう。百貨店の売り上げは高額商品では
回復しているが、依然として衣料品などでは低迷が続いています。
「ネットで選べる時代」を変えることはそうそう簡単ではなさそうです。
ですが、食料品は「デパ地下魅力」が健在です。従来のメリットの
使い道は残されています。
このようなビジネスを発想していくためには、顧客価値の構造的
理解と広い経済的視野が求められます。ＣＳ教育は、そのための
基本教育として重要な役割を担います。
6月17日（金）ＣＳマネジメントセミナーはＣＳ教育の未来に
向けた必要性についても言及しながら、「ＣＳ行動基準」について
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